「偽りのない愛を」 07.07.22
ローマの信徒への手紙 12章9〜21節
神さまは、聖書を通して、私たちに語りかけてくださいます。
時に、神さまは、慰めに満ちた言葉を私たちに向けて
くださいます。
主イエスが十字架にかかられた後、意気消沈していた
弟子たちは、復活された主イエスから「平和があるように」との
言葉を受けました。
その言葉を受けて、彼らは再び立ち上がることができました。
その言葉は、昔の弟子だけでなく、今の私たちにも向けられて
います。
神さまは、その聖書の場面を通して、意気消沈することの多い
私たちに「平和があるように」と語りかけてくださいます。
私たちは、聖書を通して、神さまの慰めの言葉を聞きます。
時に、神さまは、私たちの生活が神さまの御心にかなう生活と
なるように語りかけてくださいます。「偽りのない愛を持ちなさい。
善から離れないで、互いに愛し合い、尊敬しあいなさい。誠実に
主に仕え、たゆまず祈る信仰生活を送りなさい。親しい人だけで
なく、自分に悪意を持つ人に対しても祝福を祈り、心をあわせて
共に喜び、共に泣く者でありなさい。 敵対する人たちが罪を赦され、
神さまの民として迎え入れられ、救われることを願いなさい。」
神さまは、実に難しいことをおっしゃいます。
愛に破れている罪ある人間にとって、これらは簡単ではありません。
神さまは、私たちに無理難題を押し付けておられるのではありません。
「偽りのない愛」をお持ちの主イエスへと目を注(そそ)ぐように
促(うなが)しておられるのです。
主イエスは、「わたしがあなた方を愛したように、互いに愛し合い
なさい」とおっしゃいます。 私たちに求められていることは、主が
すでに私たちにしてくださったことです。
私たち自身が、すでに偽りのない愛を受けています。
その主イエスの愛をあらためて味わう時に、偽りのない愛に
向かって踏み出す勇気と力を与えられます。
「無理だ」から、「一歩でも主に倣(なら)ってみよう」へ
変えられます。
神さまは、脅しの言葉を語られるのではありません。
どんな言葉も、私たちを応援し、励ます言葉として語りかけて
くださるのです。